インターネット時代のリアル書店……2つの価値
カルチュア・コンビニエンス・クラブは九州エリアの旗艦店である「TSUTAYA福岡天神」(福岡市中央区)を、インターネット時代に求められるリアル書店として、店名を「TSUTAYA BOOK STORE
TENJIN」に改名、26日にリニューアルオープンする。
「TSUTAYA BOOK STORE
TENJIN」はTSUTAYAの九州地区の旗艦店としても位置づけ、書籍フロアをB1F~3Fの合計4フロアと従来に比べて1.4倍に拡大、在庫冊数も13万冊から17万冊に増加した。
その上で、規模とは違った観点で、ネット書店にはないリアル書店ならではの2つの価値を追求したという。
1つは「本との偶然の出会い」。欲しいと決まっている書籍はスマートフォンで簡単に手に入れられる時代に、発見や気付きにこだわった、ライフスタイル別分類を福岡で初めて導入した。
各フロアは「ファッション」「ライフスタイル(アート、旅、料理etc)」「ワークスタイル」などテーマ別に構成される。書棚は、判型によらず関連する書籍を並べる陳列で、関心や興味をひくキーワードから新たな本との出会いを提供する。
例えば、旅であれば各国の文化が分かる文庫や新書、ガイド本などが並び、文学であれば著者によって文庫も単行本も関係なく並ぶ。
2Fのライフスタイルフロアには、各界の専門家・著名人がセレクトした本や関連する雑貨が並ぶ、感性に共鳴して本を選べるキュレーションコーナーを設けた。
3Fのワークスタイルフロアには、ノマドワーカーがセカンドオフィスとして利用できるスペース、セミナー、トークショーを開催できるワーキングスペースを設け、本のみならず人と人の出会いの場にもなる。
2つ目は「居心地と本選びの時間・空間価値」。
本や雑誌はページを繰りながら選んできた。そんな本選びの時間・空間を、コーヒーを片手に購入前の本や雑誌を座りながらゆったり選べるBOOK&CAFEスタイルで提供する。
座席数はBOOK&CAFEスタイルの店として、西日本最大級の211席に拡大した。
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