ネットショップ（ECサイト）用語集【ら行】
離脱率
離脱率とは、Webサイトの訪問者がコンバージョン（お問い合せや商品購入完了など）に至ることなく、途中でWebサイトを去ってしまった割合のことを指す。 よく似た用語として「直帰率」があるが、こちらは入口となった最初の1ページ目だけを見て、Webサイトを去ってしまった件数の割合のことを指している。 しばらく他のページを巡回して途中で去った場合には「離脱率」、Webサイトに来てすぐに去った場合は「直帰率」と、微妙に指している意味合いが異なっている。 こういった数値を計測し、具体的な改善施策を行うためには、各ページのアクセス解析を行い、離脱率の高いページを抽出して、原因を分析していくことが大切である。 特に、コンバージョン直前のページ（購入完了画面の前ページなど）の対策は重要であり、入力項目の見直しなど、まずはここからはじめると良いとされる。 離脱率の改善でコンバージョンの件数を高めていく際、「コンバージョン率（CVR）」という用語が登場する。 こちらの用語も合わせて覚えておきたい。
リマーケティング広告
リマーケティング広告とは、Webサイトにアクセスしたことのあるユーザーをターゲットとして、これらのユーザーに合わせた広告を表示できるという広告配信機能のことを指す。 リターゲティング広告の一つとされている。 一度サイトに訪れたユーザーを継続的に追跡し、ユーザーが普通にWEBページを閲覧している際に広告を出し続けることができる。 「ネットサーフィンをしてると、なんだかいつも同じ広告が表示されている・・・」と感じたら、それはリマーケティング機能によって広告が表示されている可能性が非常に高いと言える。 一度ECサイトに訪れたユーザーを追跡して広告を出し続けられるため、コンバージョン率（ECサイトに訪れて、購入に至るまでの確率）の向上に貢献できると言われている。 ただし、「いつも同じ広告が表示されている・・・」という感覚は、かたやユーザーにとってストレスになりうる場合もある。 そのためリマーケティング機能を用いた広告展開を行う際は、「リピート購入を促すような広告に切り替える」など、ある程度新鮮味を感じられるような運用計画を同時に立てるのも、必要とされる事がある。
リンク切れ
Webページから別のページなどへ張られたハイパーリンクのうち、リンク先が存在しない、あるいは何らかの理由でアクセスできなくなっているもののこと。リンクする際にリンク先のURLを誤って記入したり、リンクした当初は存在していたページが削除されることにより発生する。 バナーからのリンク先を商品にしている場合、その商品を非公開、削除してしまった際に、バナーのリンク先も変更しないとリンク切れになってしまうため、注意が必要である。
ロングテール
ロングテールとは、あまり売れていない大多数の商品の売上合計が、少数のヒット商品の売上を凌駕している状態・・・つまり、一つ一つは少ししか売れていない商品だとしても、その売り上げをすべて合計すると無視できない割合になるということを指している。 主にネットビジネスにおいて使用されている用語であり、その中でもAmazonなどのように量販的で、マイナー・メジャー関わらず幅広く展開している店舗を例にとって用いられる用語でもある。 用語の由来は、縦軸に売上、横軸に商品を並べてグラフを作成した際、図の形状が“恐竜の尻尾（長い尻尾）”のようになることから。 実店舗運営など従来の常識では、売上の高いメジャー商品に投資し主力化していけば、それで商売として成り立つ事が多かった。 しかしネットショップは実店舗と違い、売り場確保によるコスト面の効率化はさることながら、高度な商品検索機能を使って顧客が容易にマイナー商品にたどり着けるようになっている。 そういったネットショップによる変化を受け、マイナー商品の売上はいつしか太く、尻尾のように長くなり、大きな収益を生む「ロングテール」として注目を集めるようになった。 インターネットの普及によって、これまでの「2割の商品が8割の売上げを稼ぐ」といった法則が成り立たなくなった・・・という、旧来の常識に対するアンチテーゼのような意味合いを持つ言葉でもある。 例として、Amazonのような大規模ショップは、8割のマイナー商品が全体の8割の売上を形成している。と言われている。
ログ
コンピュータの利用状況やデータ通信の記録を取ること。 また、その記録。 操作やデータの送受信が行われた日時と、行われた操作の内容や送受信されたデータの中身などが記録される。 何か問題が発生した場合、発生した時間と場所を特定しログを確認することで、どの処理の部分で問題が発生したかを見つけやすくなる。